
坂元裕二論 未来に生きる私たちへの手紙
1990年代には『東京ラブストーリー』でトレンディドラマの旗手として一世を風靡し、2010年代に入ると『Mother』『それでも、生きていく』『最高の離婚』『Woman』『問題のあるレストラン』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『カルテット』『anone』といった傑作ドラマの数々を手がけ、2020年代からは『花束みたいな恋をした』や『怪物』などの映画作品で、いまや世界的にも注目を集めている脚本家・坂元裕二。その唯一無二の作家性はいかにして培われたのか? そして意味深な作品群に込められたメッセージとは?
気鋭のドラマ評論家・成馬零一が、難攻不落の坂元裕二の作品群と真正面から向き合い、ときに戸惑い、ときに心身を摩耗し、ときに感嘆しながら、そこに込められた問題意識や時代背景を徹底的に論じ尽くした本格評論集『坂元裕二論 未来に生きる私たちへの手紙』。
坂元裕二を「テレビドラマや映画の脚本を通して、理解の及ばない他者と向き合い、届くかどうかわからない手紙を書き続けてきた脚本家」と評する本書は、坂元裕二作品を深く読み解くためのガイドブックとしてはもちろん、平成〜令和の社会・文化論としても示唆に富んだ一冊だ。
著者 | 成馬零一 |
発売日 | 2025年09月02日 |
価格 | 2,750円(本体2,500円+税) |
発行元 | 株式会社blueprint |
装丁 | 240ページ |
ISBN-10 | 4909852611 |
ISBN-13 | 978-4-909852-61-8 |