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藤田直哉『宮﨑駿の「罪」と「祈り」 アニミズムで読み解くジブリ作品史』

藤田直哉『宮﨑駿の「罪」と「祈り」 アニミズムで読み解くジブリ作品史』

宮﨑駿の「罪」と「祈り」

 宮﨑駿は映画を通じて何を伝えようとしてきたのか、どのようにして生きるのかを教えようとしているのかーー。科学、戦争、資本主義といった「父の罪」。自然、創造性、生命といった「母の祈り」。その間で葛藤を続けた稀代のアニメーター・宮﨑駿の思想的変遷を、「アニミズム」を導きの糸にして解き明かす。

 同書では、宮﨑駿の初の監督作品であり、シリーズ構成と演出を行った『未来少年コナン』(1978年)から、『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)、『風の谷のナウシカ』(1984年)、『天空の城のラピュタ』(1986年)、『となりのトトロ』(1988年)、『柳川掘割物語』(1987年)、『魔女の宅急便』(1989年)、『紅の豚』(1992年)、『平成たぬき合戦ぽんぽこ』(1994年)、『耳をすませば』(1995年)、『もののけ姫』(1997年)、『千と千尋の神隠し』(2001年)、「めいとこねこバス」(2002年)、『ハウルの動く城』(2004年)、『崖の上のポニョ』(2008年)、『風立ちぬ』(2013年)、そして最新作の『君たちはどう生きるか』(2023年)まで、宮﨑駿がそれぞれの作品に込めたメッセージとともに読み解いていく。先行研究を踏まえて、宮﨑駿論の最前線を提示する一冊。

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