日本文化を世界へ 伝説的プロデューサーの足跡

 アルファレコード創立者の村井邦彦と日本経済新聞編集委員の吉田俊宏が共同で執筆し、
総合カルチャーサイト『リアルサウンド』にて連載した小説『モンパルナス1934』が書籍に。

 文化人のサロンとして知られる「キャンティ」創業者の川添浩史は
1934年に21歳でパリへ渡り、モンパルナスを拠点に国際感覚を身につけた。
本書にはパリで川添と親交のあった若き日のロバート・キャパや岡本太郎、坂倉準三、原智恵子をはじめ、
ジャン・コクトー、ポール・ヴァレリー、オーギュスト・ペレ、ジャンゴ・ラインハルト、ゲルダ・タロー、
藤田嗣治、仲小路彰、三浦環、吾妻徳穂といった国内外の著名人が数多く登場する。

 日本の文化を世界へ。
キャンティで川添の薫陶を受けた村井邦彦は夢のバトンを託された。
伝説のレコード会社「アルファレコード」を旗揚げした村井は、
荒井由実や赤い鳥など優れたアーティストを世に送り出す。
そして、ついにアルファから世界に羽ばたく存在が登場する。
それがYMOだ。川添はモンパルナスで何を学び、後の世代に何を託したのか。

 作曲家でプロデューサーの村井邦彦が日本経済新聞社編集委員の吉田俊宏とともに、
多くの資料と証言に基づきながら、大胆な創作を交えてつづったヒストリカル・フィクション。

「この出会いなくして、YMOの成功はなかった。
キャンティは日本のカルチャーの核心だった」
細野晴臣

モンパルナス1934

モンパルナス1934

  • 著者:村井邦彦 吉田俊宏
  • 発売日:2023年4月30日
  • ISBN:978-4-909852-38-0
  • 仕様:四六判ハードカバー/384頁
  • 定価:3,080円(税込価格/本体2,800円)
  • 出版社:株式会社blueprint
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Interview

村井邦彦×細野晴臣 対談

Review

大友花恋

「紙の上にならぶ文字が、光っていた」

久間十義

「モンパルナスの記憶は第二、第三世代の文化人を育てあげた」

田家秀樹

「志」や「願い」がバトンリレーのように受け継がれていく

栗本斉

「歴史的価値と娯楽性を見事に両立させた、最高にユニークなストーリー」

柴那典

「ポップカルチャーは、歴史の積み重ねから成り立っている」

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村井邦彦
吉田俊宏